正座のすすめ

正座

いすの生活が主流になった現代人には、正座は辛いイメージしかありませんね。

学校でも正座は体罰として扱われているので、子どもたちに正座をさせることはないそうです。

ところで、学校で子どもが床に座るときによくする両膝を両手で抱え込んだ三角座りですが、竹内敏晴によると、これは日本の学校が子供たちの身体に加えたもっとも残忍な暴力の一つといっています。

その理由は、両手を組ませるのは「手遊び」をさせないためで、首も左右にうまく動きませんから、注意散漫になることを防止できます。
両膝を立てて抱える形は胸部を強く圧迫し、深い呼吸が出来ないので、大きな声も出せません。
これは、子どもを「手も足も出せない」有様に縛り付けているということになり、子ども自身の手で自分を縛らせているわけです。

しかし、この不自然な身体の使い方に子どもたちは慣れてしまった。浅い呼吸、こわばった背中、痺れて何も感じなくなった手足、それを「楽な状態」と思うようになってしまった。

なぜでしょう?

この姿勢は、筋力をほとんど使っていません。「身体的な疲労感」を感じるのは、筋肉の疲れです。いわゆるアウターマッスルという、身体の外側にある大きな筋肉群は速筋と呼ばれるもので持久力があまりない筋肉群です。

では、持久力のある筋肉群はどこかというと、インナーマッスルと呼ばれるもので、体幹を支えるための筋肉です。
このインナーマッスルは背骨や骨盤と密接な関係があります。簡単な例でいうと、腹筋と背筋の関係。

腹筋と背筋の間には背骨があります。背骨が真っ直ぐになっていれば腹筋と背筋のバランスが取れるので筋肉の負担も最小限になります。インナーマッスルで大事なことは筋力よりもバランスです。バランスが取れていれば自然と鍛えられるのです。

さて、座った状態で背骨が伸びた状態になる座り方はなにか。

それが正座です。

正しい正座のポイントは3つあります。

1,前方に体重を落とすようにする。
2,かかととおしりの間に紙を1枚挟むように上半身を上に引き上げる。
3,足のゆびを重ねる。

1日5分でもOKです。正しい正座をしてインナーマッスル(体幹)を鍛えましょう。