シーバー病(踵骨骨端症)と足底筋膜炎の考え方と、自分で出来るエクササイズ。|八千代緑が丘のよこかわ整骨院

偏平足 足裏シーバー病は、ふくらはぎの筋肉からアキレス腱になり踵で終わる部分の痛み。足底筋膜炎は足の指先から踵で終わる部分の痛みとして、ふたつを別に考えていますが、筋膜的には繋がって作用しています。

また、骨格的にはすねの骨(脛骨)から足関節の距骨・踵骨・足根骨・中足骨・足の指の骨へと繋がった軸があり、これも筋膜の繋がりに担保されています。

シーバー病(踵骨骨端症)について

シーバー病の痛みシーバー病(踵骨骨端症)は,踵骨が完全に骨化する前に生じる,踵骨骨端と体部の間の痛みを伴う破壊である。

踵骨は,2つの骨化中心から形成される:一方は誕生時に開始し,他方は通常,8歳を過ぎてから開始する。骨化は,通常15歳までに完了する。踵骨骨端症の軟骨破壊は,収縮または短縮した腓腹筋が骨端を過度に牽引することにより起こりうる。腓腹筋の成長が追いつかない骨の急成長が原因である可能性がある。

痛みは,運動選手として活動した経歴のある患者(通常9〜14歳)に発現し;踵の側面や辺縁に生じ,つま先立ちまたはランニングによって増悪する。熱感と腫脹はときに存在する。診断は臨床的に行う。X線は診断の役に立たない。

踵パッドは,踵にかかるアキレス腱の牽引力を減少させることによって症状を軽減する。ギプス固定も痛みを軽減し腓腹筋‐ヒラメ筋の複合体を伸展するために使用する。ロイス夜間副子を使用することがある。症状が数カ月も続くことがあるので励ましが必要である。

メルクマニュアルより引用

メルクマニュアルの内容を簡単に説明すると、踵にあるアキレス腱が引っ張られて痛みが出るので、患部を安静にすると痛みが引いてきますよ。と、書いてあります。内容的にはオスグット病と同じ形態のものなんですね。

ですが、安静にしていて痛みが消えても、また再発します。特にスポーツをしている方はほとんど再発します。

筋膜的にはふくらはぎの筋肉と、足底筋は繋がっていると書きました。踵に負担をかける動き、例えば踵を上げて背伸びをするときや、腰の低い位置から膝を伸ばし身体を立ち上げる動きをする時に、足底筋がうまく使えていないと筋膜の連続性が絶たれてしまいます。

背伸びや膝を伸ばす動作では、ふくらはぎの筋肉・アキレス腱・踵の骨・足底筋はひとつの筋膜で繋がり、常に一定のテンションがかかっていないと、軸がぶれて筋膜の連続性が絶たれてしまう。そこに障害が発生します。

シーバー病は、足底筋がうまく使えず、ふくらはぎの筋肉だけで、背伸びや膝を伸ばす動きの結果発症したものです。

足底筋膜炎について

足底筋の痛み足底筋膜症は,足底筋膜と踵骨の付着部位の痛みであり,足底筋膜の内側縁に沿った痛みを伴うことも伴わないこともある。診断は主に臨床的に行う。治療には,腓腹筋および足底軟部組織のストレッチ運動,夜間副子固定,装具の着用がある。

足底筋膜の痛みを伴う症候群は,足底筋膜炎と呼ばれているが;一般に炎症がみられないので,足底筋膜症と呼ぶ方が正しい。その他に使用される用語には,踵骨腱付着部痛または踵骨棘症候群があるが;踵骨には骨棘がないことがある。通常の原因は,腓腹筋および足底筋膜の短縮または拘縮である。このような短縮の危険因子には,座ることの多い生活習慣,座ることを必要とする職業,ハイヒール靴の着用などがある。その障害には,急性または慢性の伸展,断裂,踵骨付着部位の筋膜の変性が含まれることがある。コルチコステロイドの多回の注射が関与することがある。

メルクマニュアルより引用

メルクマニュアルによると、足の指を曲げ土踏まずを持ち上げている足底筋が短く固くなり、踵の筋肉が付いている所に痛みや棘(骨の棘)ができることがあり、ふくらはぎの腓腹筋も短く固くなっていると書いてあります。

ところが、足底筋が短く固くなっているのであれば、土踏まずは高くなっていることになりますね。しかし足底に痛みを訴える患者様の多くは、偏平足で外反母趾があったり、足の指が床につかなかったりもします。足裏と足の甲の痛みについてはコチラもご覧ください。

その理由は、足底筋が使えていない。足の指を握るチカラが弱くなっているために、土踏まずによるスプリング作用が無くなっているのです。足底筋は伸びて固まっている。足を観察すると、足の指の関節にあるはずのシワが無くなっている患者様もいます。

ハイヒールや椅子に座り踵が持ち上がっている方は、足底筋が常に引き伸ばされているので気をつけてください。

自分で出来るエクササイズ

シーバー病も足底筋膜炎も治すためのカギは、足底筋の使い方。足裏の踏ん張りにかかっています。

シーバー病では足底筋がしっかり使えていると、ふくらはぎの筋肉にチカラが入った時に踵だけが引っ張られずに、ふくらはぎから足裏の筋肉(筋膜)が繋がって作用するので、踵に負担がかかりません。

足底筋膜炎でも治すためのカギは一緒です。足底筋膜炎は足底筋が伸びて固まっていると言いました。足の指を握ることで足底筋が縮み、土踏まずが持ち上がり、スプリング作用を取り戻します。

シーバー病と足底筋膜炎を自分で治すエクササイズは、タオルギャザーというトレーニング法で、以下の画像を参考にしてください。

タオルギャザー RICHBONEから引用

まずは左右それぞれ1分間からはじめ、1日3回を目安にしてください。3分間出来るのを目標にしましょう!
ポイントは踵を浮かせず、少し前かがみになり足に体重をかけることです。足裏よりもむこうずねに疲れが出やすいですが、それでOKです。